橋渡し事業とは

シーズを育み、明日の医療へ
~第1期プログラムから第2期プログラムへの継続にあたり~

 文部科学省では、日本の医療水準の向上、医療産業の発展・振興等を目標として、平成19年度から「文部科学省 橋渡し研究支援推進プログラム(第1期プログラム)」(平成19年度~平成23年度)を実施してきました。
 当該事業の下で日本国内の7拠点のひとつとして、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学は、5年間の拠点整備事業に参画し、実施機関となる「北海道臨床開発機構」の整備、及びシーズ研究の支援を行ってきました。
 平成24年度より、さらなる拠点基盤の強化、シーズ育成の強化、国際化等を目的とした「文部科学省 橋渡し研究加速ネットワークプログラム(第2期プログラム)」がスタートしました。本事業は、これまでに整備してきた橋渡し研究支援基盤を最大限に活用できるように、基礎研究の臨床研究及び治験への橋渡しをさらに加速し、医薬品・医療機器の開発等を加速して、効果的なライフイノベーションの創出につなげていくことが使命となっています。
 3大学も引き続き当該事業の採択をうけ、実施機関である北海道臨床開発機構では、これまで培ってきた橋渡し研究支援事業の基本枠組みを継承しつつ、(1)シーズ管理体制の強化、(2)ネットワーク機能の充実、(3)サスティナビリティの確立に重点を置き、さらなる事業の発展を目指していきます。

 橋渡し研究(Translational Research)とは、基礎研究の成果を臨床に用いることを目的として取り組む、非臨床試験から早期臨床試験まで、および関連の諸研究を指します。

北海道臨床開発機構のこれから -将来ビジョンのご紹介-

全国のTR拠点との連携強化

 「文部科学省 橋渡し研究加速ネットワークプログラム」には、当該プロジェクトを含めて、現在全国で9拠点が採択されて基盤整備事業が進められています。HTRでは事業をさらに発展させていくために、全国にあるTR 拠点との連携を強化させていくことを目指していきます。

シーズ研究の支援体制をHTRの強みに

 先進医学・医療のシーズ研究を社会の成果として橋渡しするために、例えばがんなどの疾病や病状に対峙する新薬、体外診断薬、医療機器を開発するシーズ研究への支援を、今後とも積極的に、また幅広く実施したいと考えています。こうした取り組みを積み重ねながら、HTRの強みとなる支援サービスのかたちを創造していきます。

HTRの国際化への取り組み

 HTRでは、将来的には橋渡し研究の先進国である欧米の研究機関、関連企業等との国際的な連携を構築・推進していくことも視野に入れています。現在そのための小さな一歩として、ホームページの英語サイトでHTRの取り組みをご紹介しています。

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